大槻レディースクリニック
電話番号 072−290-6000
大阪府堺市南区茶山台1丁目2番4号 バンジョ西館3階メディカルセンター
 
 

診療内容


性感染症

    2004年の厚生労働省がまとめた920定点医療機関における性感染症の報告では、最も多かったのは性器クラミジア感染で約38,000人の感染が報告されています。限られた医療機関だけでの調査でもこれだけありますから、じっさいには広く広がっているものと思われます。

次いで淋菌感染が約17,000人報告されています。クラミジアや淋菌の感染初期の症状は黄色の帯下が増えることですが、まったく無症状のこともあります。オーラルセックスのため咽頭の感染も時々見られます。子宮頚管内の検索だけでなく、咽頭の検査も必要に応じて行わないと、見逃してしまうことがあります。子宮頚管に感染したものが上行して、卵管の感染を引き起こすと4人に1人は不妊になったり、卵管上皮の損傷から受精卵が子宮に輸送できないで子宮外妊娠の原因になってしまうこともあります。少しでも疑わしい症状のある方や、パートナーの多い方は積極的に検査を受けるようにしてください。

次いで性器ヘルペスも比較的多い(7,700人)性感染症です。再発することが多く、その際には前駆症状として“ひりひり”したり“ちくちく”します。この時にすぐ薬を内服すれば、水疱やビランが生じないので、苦しい思いをしないで済みます。治療薬も以前は1日5回内服するゾビラックスでしたが、最近は1日2回で済むバルトレックスが使われるようになりました。
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